絶滅危惧ラン盗難相次ぐ 球根持ち去りも2009年5月18日
環境省や県が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているカクチョウランの盗難が本島北部の大国林道沿いで相次いでいる。花だけを切り取るケースのほかに、球根だけを持ち去る事例もあるという。
登山者から「山を登るときのモラルを守るべきだ」と批判の声が上がっている。
カクチョウランは明るい草地や林道沿いなどに多く見られる植物で、春から初夏にかけて花を咲かせる。
本島北部で登山を続けている山愛会の喜屋武幸雄会長は、今月上旬ごろに大国林道沿いにあるカクチョウランの小群生がなくなっているのを発見した。花や葉は切り取って捨てられており、球根だけが持ち去られていたという。(琉球新報より)
沖縄県が発刊した「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物」によると森林伐採、ダム建設、道路工事による開発行為と園芸用としての採取行為によって、実に104種類のラン科植物が絶滅の可能性があるそうだ。
その中でも園芸用としての株の採取行為はこれまであまり規制が強化されていないということだが、ラン科植物のほとんどが絶滅の危機に瀕している事を認識し、私たち1人1人が自然を守る事を意識しなければなりません。
沖縄の野生ラン(沖縄タイムスより)
ナゴラン
樹幹や岩の上に根を張る着生ランで、五月ごろ開花する。花には芳香があり、カナダで開かれた展示会で香り部門の一位を獲得した。
ナゴランは名前の由来である名護市はもとより沖縄の自然からほとんど姿を消している。
県の定めるナゴランの位置付けは「絶滅危惧1A類」。絶滅寸前を意味している。沖縄を代表する、世界に誇れるランの今後が心配だ。
フウラン
国内では沖縄をはじめ関東地方まで分布。樹幹や岩の上に根を張る着生ラン。六〜八月にかけて白く細長い美形な花を咲かせる。
花はバニラに似た甘い香りをもつが、夜だけ香る習性があり昼間はほとんど香らない。夜行性の蛾の仲間を誘う手段と思われるが、蛾の行動しない昼間は香りを「温存」していると考えるとフウランの知恵の深さに感心する。
沖縄県はフウランも絶滅危惧1A類に位置づけている。
イリオモテラン
ラン科トリコグロッティス属の一種。同属は石垣島および魚釣島以南から、フィリピン、インドネシアを中心にオーストラリア北東部にかけて約七十種が分布する。
同属の中で最も北に分布する種類で石垣島、西表、魚釣島、台湾の樹林内の樹や岩に着生する。国内に自生する着生ランでは最大級とされる。
開花期は三月から五月。葉のつけ根から長さ四十センチ程度の花茎を出し多くの花をつける。
花は黄色地に褐色がかった紫色の斑点が入り、ヒョウ柄模様にも似て、いかにも熱帯的で派手な花である。香りも素晴らしく沖縄の野生ランのなかでもひときわ異彩を放っている。
かつては自生地に散在していたとされるが、観賞価値が高いため乱獲され絶滅寸前にある。沖縄県レッドデータブックでは最も危険度の高い絶滅危惧1A類に分類されている。
コウトウヒスイラン
コウトウヒスイランは、台湾、フィリピン、マリアナ諸島、マレーシア・ボルネオの低地、尖閣諸島魚釣島に分布し、石垣島などでは古くから栽培されている。
魚釣島は、分布の最北端で国内唯一の自生地となっているが、近年は全く確認されておらず、現状は不明である。
花は、直径約3センチ、淡黄色から白色の花弁で茶褐色の点や線が入ることがある。
花弁の一つである側萼片の下部は、茶褐色や薄緑色に染まる。
沖縄での開花は一月から三月ごろ。花数が八〜十五輪と多いため、開花した姿は非常に見応えがあり、ラン栽培愛好家にも人気が高い。花は芳香があり、そばを通るだけで「さわやかな香り」が楽しめる。
オキナワセッコク
オキナワセッコクは世界でも沖縄本島北部にしか自生しておらず、大木の幹に着生し、60センチほどの細長く垂れ下がる茎が特徴。春先に白から淡紅色の花を咲かせる。かつて普通に見ることができたが、乱獲などでほとんど姿を消してしまった。
環境省は絶滅を防ぐため二〇〇二年から法律でオキナワセッコクの流通を規制。採取はおろか販売や譲渡さえ、処罰の対象としている。県内の野生ランの中では、最も厳重に守られている。
梅雨入り
気象庁は18日、沖縄、奄美両地方が全国のトップを切って梅雨入りしたとみられると発表した。
沖縄の入梅は平年より10日、奄美は8日それぞれ遅いが、昨年との比較では両地方とも4日早い。
梅雨明けは平年だと、沖縄が6月23日ごろ、奄美が6月28日ごろ。

梅雨といえば、「あじさい」。
沖縄では本部町伊豆見のよへなあじさい園が有名です。
オーナー饒平名(よへな)ウトさん、趣味で植えはじめたことがきっかけで、今では7千株以上ものあじさいが咲き誇るあじさい園になったそうだ。
日本あじさい名所30選(東京新聞選) にも選定され、その知名度は全国に広がっている。
南国の木々に囲まれた段々畑は、まるで青い絨毯をしきつめたようです。
今年(09年)のオープンは5月23日(土)予定だそうです。
住所・交通 国頭郡本部町伊豆味131
護市内から県道84号伊豆味線
TEL 0980-47-2183
定休日 シーズン中無休(5月中旬〜6月下旬)
設備・サービス 入場料:大人¥300、小中高生¥100
駐車場 無料
国の文化審議会文化財分科会は2009年5月15日、
久米島町の「宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)」を国指定史跡、
那覇市の首里城公園内の「首里城書院・鎖之間庭園(さすのまていえん)」を国指定名勝、
今帰仁村の史跡「今帰仁城跡」を国指定史跡に追加指定するよう塩谷立文科大臣に答申した。
県内の国指定史跡は33件目。国指定名勝は8件目。
宇江城城跡は古琉球期に久米仲城按司が築城したとされ、琉球列島に300余カ所あるグスクの中でも最高所(標高310メートル)に位置し、曲輪群の配置から極めて防御性が高く、石積みには久米島特有の輝石安山岩の平たい石を見事に積み上げるなど、歴史上、学術上の価値が高いとした。
首里城書院・鎖之間庭園は、首里城南側に位置し、露岩にリュウキュウマツやソテツを配し、石灰岩の岩盤を山に見立ててるなど自然の造形を取り入れた琉球庭園。
沖縄戦で首里城が焼失した後も当時の遺構が良好に残っていたため復元されて昨年8月から一般公開されている。グスクの中に存在する唯一の庭園という点も評価された。
今帰仁城跡は1972年に国の史跡に指定された後、2000年に世界遺産に登録された。
発掘調査で城北側に城跡と一体となって利用された今帰仁ムラ跡などの遺構分布地域も今帰仁城跡を理解する上で重要として追加指定を答申した。
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